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おもに腐。

『食べないの?おおかみさん。』の感想

『食べないの?おおかみさん。』小石川あお 読みました。

なんて!すてきな!

おとぎ話BLなんでしょう!!

とっても素敵な作品でした。

絵も綺麗。絵画として壁に飾って置きたくなるような素敵なシーンがあります。

ジャンルは人外BLだろうけど、この作品はやさしく、素敵で最高のデレ攻め

 

『食べないの?おおかみさん。』あらすじ

 生贄として森に捨てられた人間の子ども・太郎。森の奥に住む狼のウルは、痩せた人間は美味しくないと言い、太郎に美味しいご飯を食べさせ、きれいな洋服を着せ、怪我の一つもしないように、大切に大切に育ててくれた。大きくなったら大好きなウルに美味しく自分を食べてほしいと願う太郎だけど、いくつもの季節が廻った森のなかで二人は――。甘く、切ない異種族BLストーリー!

 

 第2話のあらすじ

「人魚と蓮沼」

ウルの身支度

太郎を傷つけないように爪を切り、

毛むくじゃらな体を隠すように服を着る

いつもの歌のレッスン

太郎はのどの違和感を感じる

過保護なウルは心配

カリンシロップを飲ませて安静にさせる

調子がよくなって釣りをする太郎

でものどには違和感

おいしくない体になっちゃたかなと気がかりな太郎

蓮の間から聞こえる歌声に引き寄せられる。

そこには人魚のカップ

その様子をみた太郎は胸の高鳴りが収まらない

なんだか恥ずかしくてウルにも冷たく当たってしまう

人魚の歌が気になりまた蓮沼を訪れた太郎にしろ蛇が迫る

ウルの助けにより難なきにすむがボロボロのウルをみて胸が痛む太郎。

太郎は人魚の歌っていた歌は恋の歌だとウル教えてもらう

恋を知り、声変わりを迎えた太郎でした。

 

感想とネタバレ?

『食べないの?おおかみさん。』はとにかく素敵でした。

少しずつ、二人の日記を読み返すように進んでいくストーリー

樹の精霊や人魚やユミコーンが普通に存在していて、太郎は二匹のたぬきを連れています。ペット?

でも、太郎がウルの元に来た経緯はとても現実的。

おそらく、貧しい農村の訳あり子

ろくにご飯はもらえず下働きのような生活を送っていたようです。

いらない子なので、生贄にされた太郎

そんな太郎がウルに溺愛されて育っていく幸せな日々に心が温まります。

ウルの溺愛ぶりにはギャップ萌えです。

狼ウルは見た目がガルガル系の狼です。でもでもでも…

太郎の洋服を作るためにミシンを踏み、悪いことをして叱ったあとにはぎゅっとして、お使いの後を追ってこっそり見守る。

そして、めっちゃくちゃ太郎をぺろぺろしちゃいます。

太郎もよだれでしっとり・・・。アラアラ。

 

ここからは結構ネタバレもあります。

ウルは狼男です。

なので、人間の姿もあります。

これもめっちゃかっこいい!ごついのに甘い。

花嫁と契りを交わすときに人間の姿になる。

そんな決まりが狼男にあるようです。

 

太郎が成長したころ、ウルは太郎を人間の世界に戻します。

ウルの与えた教養のおかげで、太郎は人間社会でも上手くやっていきます。

でも、太郎は突然人間社会から姿を消します。

向かった先は、ウルの住む森

人間社会での生活を知った太郎でしたが、ウル共に生きることを選びます。

森に入った太郎を後ろから抱きしめるのは、真っ黒で毛むくじゃらのウル。

人間の姿をしたウルと太郎がキスして本編は終了。

最高にかわいいラスト!

太郎ちょっと剥かれてるけど。

でも、その後も気になりますよね。

もちろん、二人のその後のお話も収録されています。

ウルと太郎が結ばれます(^^)

 

かわいくって食べちゃいたい!

『食べないの?おおかみさん。』はまさにそんな気分が詰まった一冊でした。