ちょっと嵌っちゃいました「うそつきあくま」
お久しぶりです。
なんだかのんびりしていたらもう夏になっていた感じ。
そんな間にがっつり心つかまれ何度も読み返していた作品
『うそつきあくま』
絵がシンプルであまり読まない感じの作風なんですが、
上巻無料だったときに読んでみたら、なんだか忘れられなくて。
すぐに下巻に手を出したわけではなく、何度も悩んで悩んで下巻に進みました。
ゆっくりかみ締め読みたくなる作品
雁須磨子の作品は『オロチの恋』を読んだ事があるのですが、
これがかなりラストで急展開を迎える作品でどうもそのころの私にはついていけなかったのですが、『うそつきあくま』でだいぶ印象が変わりました。
これもラストにとっぴな展開をぶち込んでくるのですが…。
『うそつきあくま』あらすじ
嫉妬深い毒舌の先輩作家×健気な元アシの売れっ子作家、漫画家どうしの恋愛愛憎。
余利計一は健気なほうだ。先輩作家・宇郷悟が好きだったが、セフレのような扱いに甘んじている。宇郷という男は、嫉妬深い・卑屈・毒舌と3拍子がそろう性格の悪い男で(そしてセックスはねちっこい)、ファンでアシスタントだった
余利に手を出したあげく、余利が100万部超の大ヒット作家になるやその腕から放り出したのだった。そして余利が泣いて泣いて立ち直った頃に宇郷はなぜか再び現れ、肉体関係は復活。ふりまわされて心を痛める余利は――?
『うそつきあくま』の気分
とにかくリアルな大人の恋です。
恋心におぼれたい、自分自身のプライド、それだけになってはだめだとの葛藤や欲望が静かにうごめく感じ。
絵はシンプル話や登場人物もシンプルなのに!
見せるよね~、さすが。
セリフやキスの描き方が上手いよね。
ちょっとひねくれた大人の恋愛が読みたいときにぴったりかな。
エロはそんなにないので、心情重視の方向け。
無料になっていたので…『PERFECT FIT』たなと
シーモアさんでonBLUEの作品が一巻無料のキャンペーンを発見して、よんでみました。
たなと『PERFECT FIT』あらすじ
ニヤニヤするな!俺はあんたのオモチャじゃない!! 左腕が途中から無くて誰よりも仕事が速い、優しい先輩・田中。 しかし初対面の真下にはオレ様な態度で、そんなギャップに大混乱!! 連日、無自覚に田中を目で追っていた真下はある日、田中の部屋で酔っ払ってしまい、油断しきったところで悠然とのしかかられた。驚く真下に、肉食獣の顔をした田中は「俺のこと好きだろ?ずーっと見てたもんな」と告げ、未開の体をたっぷりと弄り始めた――。甘S男と子犬後輩のハート侵入攻防戦、“事後”反すうショート描き下ろしも収録!
たなとさんの作品は以前にもシーモアさんの無料キャンペーンでよんだスニーキーレッドではまってしまった作家さんです。
この作品もちらーっとよんだことあったけど、わがまま横暴な先輩に振り回されるうかわいい後輩ちゃんの話かな程度には知っていました。
全体的には間違ってなかったかったけど、ちら読みではわからなかった恋愛模様がしっかり感じられました!
やっぱりBLはちゃんと最初から読まなきゃだね。
ラブにいたるまでのプロセスが大事だって改めて実感しました!
たなと『PERFECT FIT』の感想
攻めの田中先輩は生まれつき片手がないというハンディキャップがあります。
最初はその設定だけでなんともアクが強そうな作品…。と思って読まずにいましたが。
その心配は無用でした!!これがこの作品の私が感じた一番の魅力かも。
手がないことは、あまり悲観にも障害にもなっていない!
そのことよりもむしろ、田中先輩のいじわる心や後輩マシモの流されやすくも純粋な性格などの感情が混じりあう様がとても面白かったです。
2巻に入って田中の過去が出てきます。
そこでは手がないことで上手くいかなかった、偏見などがあったた感じられる部分がありますが、田中自身がこの体を受け入れているということがわかるので、読んでいてつらくなるということはなかったです。
むしろ、2巻では田中とマシモの大学生らしいやり取りが良い!
性欲に素直な感じも良い!
マシモは流されちゃうんだな。悪い男にひっかかっちゃたな。と思いながらも両想いの二人はとてもかわいらしいです。
シーモアさんではほかにも無料作品たくさんありました!
このほかにも、『イキガミとドナー』や『百と卍』など
気になる方はぜひチャックしてみてください。
久間よよよ『錆のゆめ 左』先行配信で読みました。
シーモアさんで先行配信していたので、読みました。
なるほどな、そうなったかぁ~といった感想。
悲しくもうれしくもあるような。
錆のゆめシリーズは、上・下・左・右と全四巻
左と右はどっちを先に読んだらいいのか?
と悩みましたが、私はまず左から読んでみました!
確か、右はトシオさん目線のほんわかした感じだったはずです。
単話で配信されてるのをちょっと読んだ雰囲気ですけど。
この『錆のゆめ』はちょっと難しい話なんですよ。
男の子が性サイボーグにされちゃう話なんですが、その設定からまずぶっ飛んでるでしょ?
シリアスな設定でありながら、シリアスではなく、かわいい絵でありながら、かわいい話ではないような。独特の世界観です。
上では、性サオボーグにされたトシオと進藤の出会い
下では、トシオを引き取ることにした進藤とトシオの生活の始まり
左右では、トシオと進藤の二人暮らしの様子
といった感じです。
エロは…上でややあるもものほぼなしです。
しかも、トシオと進藤はまったくそういったエロな感じはない。
チュウをしてほわわ~んぐらいです。
左右でも日常系BLでありながら非日常。だって、元性サイボーグとの暮らしとは?
ここでも裏返し。
『錆のゆめ 左』のあらずじ
一緒にいてくれて「あいがと」セックスの為のサイボーグ──少年の身体を改造して作られた彼・聡夫は、世話係であった進藤に引き取られた。大好きな進藤のために家事をし、その帰りを待つ穏やかな生活。ところが、引っ越し後に進藤の荷物を片付けていた聡夫は一枚の写真を見つける。そこには、学生服を着た自分と見知らぬ少女の姿があって……。人間×サイボーグBL 待望の続編「…としおさん、よく頑張りましたね」記憶の一切を消されている──だから、大事な約束も思い出せない。
ここからはちょこっとネタバレ
『錆のゆめ 左』はトシオ自身が自分がどうしてサイボーグになったかを知ります。
またそのきっかけとなった、妹に会いに行きます。
中学生だった妹はもうママになっていました。
トシオと進藤が出会ってたぶんまだ5年もたっていないような感覚でしたので、おそらくトシオがサイボーグとして稼動するまでに、5年以上かかっていたのでしょう。
そう思うと、サイボーグになっていなかったら、人間として年を取っていたら、トシオは進藤と同じ年ぐらいだったのでしょうか?
いまはトシオは進藤と暮らしてとても幸せそうですが、なんだかちょっと悲しくなっちゃうな。
どうかこの二人の普通の幸せを祈らずにはいられない、そんな作品でした。
完結っぽいけど、まだ続いてほしいな。
エロなくて良いから、普通の生活風景でいいから…。
うそ!!いつか訪れてくれるであろう、二人のラブなエロも見たいよ~!!