『狼への嫁入り』読みましたので感想書きます
『狼への嫁入り』は犬居葉菜さんのBL作品です。
すごく面白い作品でした。
私は『STAYGOLD』が読みたくて購入していたon BLUEに掲載されていた作品。
たまたま絵がかわいく上手だったのが目に留まって読み始めたら、一気にはまってしまいました。
単行本も購入済みです。
あらすじ
異種間カップルの人外結婚BL。異種な上に“いけ好かない”同士の婚約。狼族には“嫁体化”(かたいか)というしきたりがあった――。兎族の少年・楓は、村のために 狼族の名家に嫁入りすることになった。人身御供のような結婚に腹を立てながらも持ち前の負けん気で前向きに婚約者と対面した楓だったが、跡取り息子の練は、なぜか冷たくつっけんどん。しかも着いて早々、「異種間で番になるためにお前の体質を変える」と楓は“嫁体化薬”という薬を飲まされ、指で後孔を抉られた。それが、正式な婚儀まで1ヶ月間施される“嫁体化”の始まりだった――。
感想
まずは世界感が引き込まれました。昔の日本のように羽織袴、中庭の綺麗な立派な屋敷、そして家業のガラス製品。
すべての描写がとても美しかったです。初作品と言うことですが、すでに整いまくった作品でした。
仏頂面だけど実はあまあま?な練×やんちゃな山育ちの楓のナイスカップル
絶妙なカップリングがよかった。
攻めの狼族の練は興奮すると獣化してしまうという体質です。そのため、感情を抑える薬を飲んでいます。だからいつも仏頂面。
そこに嫁入りしてきた、兎族の楓。納得いかない結婚だが、だれより幸せになってやると笑顔で努力します。
しかし、そんな努力を練に非難され、ついにプッツン!練に不満をぶちまけます。
そこからの取り繕わない二人の関係が実にかわいらしいのでぜひお楽しみに!
全体的にエロい雰囲気ではなく、会ったばかりの二人が徐々にパートナーとしての関係を築いていくといったストーリーです。
『狼への嫁入り~異種婚姻譚~』は、婚儀を終えて初夜を迎えるというところまで収録されています。
書下ろしでは、結婚生活の日常を少し。練が薬をやめたあと、天然で甘い雰囲気を出してくることに戸惑う楓がかわいいです。