漫画だって読書!

おもに腐。

 『鳴けないトヒコ』の感想

今回もやばいヤツでした。

碗島子さんのキャラやギャグ?センスがシュールでクセになります。

『鳴けないトヒコ』は今まで以上に破れ鍋に綴じ蓋カップでした…笑

『鳴けないトヒコ』感想

碗島子さんの作品はどれも少々やばめの登場人物が魅力ですよね

理解できない彼との事』のチャラすぎのぶっ飛んだ社長令息(攻)だったり、『野田家の教えにより』の父の教えを履き違えて同性と交際をしてしまうバカ素直な男子高校生(受)だったり

 

『鳴けないトヒコ』はサイコパス気味な攻と家出少年との話

家出少年のトヒコが自分の存在なんて…嘆きと街を彷徨っているところに、ぶつかってきた男 コウ

コウの差し伸べられた手に自分が存在していることをトヒコは実感します。

トヒコはウリのバイトの張り紙を見ているとコウと偶然再会

トヒコはコウのうちに居候することになる。

というところから、始まります。

シリアス展開で始まるんですが、シリアスな漫画では全然ありません

いやでも、今回は設定が結構シリアスだったかも。

ネタバレになっちゃいますが、

コウさんの育った環境はなかなかハードです。

親の不仲からのネグレクト、食事を与えられていなかったのか砂糖をなめてる描写もあります。

そのせいなのか、感情に疎くなってしまったのかな?

でもコウは自分が他と自分が違うことを自覚しています、それを知っても上手くできない。コウの生き方がちょっと胸にささりました。

でもでも、これは碗島子作品。

シュールなボケを各所にぶっこんで来ています。

たとえば洗濯洗剤「心の汚れも落ちると思えば落ちる洗剤」とか(なにそれ、欲しい!!)

謎ドリンクのびわ味とかびわ好きだけど…ってかそのパッケージデザイン…)

ツッコミどころが満載なんだな。

そのなかで、純粋に愛を育んでいくコウとトヒコ。

それすら、ボケに感じてツッコミたくなる。

『鳴けないトヒコ』はシリアス×ボケ×エロ×純愛のクセになる魅力あふれる作品でした。

最期のほうのデレデレなコウさんには安心しました。