『オーバー・スコール』、読んだ
上田アキさんの『オーバー・スコール』読みました。
『ワンダー・ボーダー』のスポンオフ作品です。この『オーバー・スコール』だけ読んでも十分話が通じます。
『ワンダー・ボーダー』も読んだ事ある人は、優しい男夏朗がが報われたことがうれしいことでしょうし、ラストシーンの演出の胸キュン度も増す!
スコールとだけあって、雨がいい演出をしてくれました。
あらすじ
5年間の恋が、一瞬で終わった。
断ち切れない想いを胸に抱えたまま、思い出の公園で
ひとりぼんやりとしていた夏朗に声をかけてきたのは、
別れたばかりの恋人にどこか似ている男・梅雨彦だった。
かわいそうなのを放っておけないと半ば強引に連れ帰られ
多くの言葉を交わさず、元彼を重ねて自分を抱けばいい、と
梅雨彦に流される形で一時の快楽に溺れてしまう。
自分でも知らなかった一面を暴かれるようなセックスの後、
再会の約束をして無邪気に微笑む梅雨彦に
夏朗の中では何かが確実に変化していたが、
彼はやっかいな性癖を抱えていてーー。
傷心おひとよし公務員×やっかい性癖ゆるふわ男子
ゆっくりと恋を知る、"恋育"ラブストーリー。
エピソード2
梅雨彦から借りていた傘を返すため、梅雨彦の部屋を訪れる夏朗。
またも梅雨彦に押される形ではあるが、体を重ねる二人。
付き合い始めのようなメールのやり取り一つではしゃいでいる夏朗。
夏朗は梅雨彦の背中にまたもキスマークがついていることが気にかかる。
梅雨彦の部屋を訪れる夏朗は、梅雨彦が他の男に抱かれているところに出くわしてしまう。
『オーバー・スコール』の感想
すばりネタバレをいってしまいます。
梅雨彦の困った性癖とは、可哀相な人を見るとほっておけなく、またその姿に興奮してしまうということ。
この性癖の性で、悲しそうな人に声をかけては癒してきたと・・・。
やさしさあふれるビッチじゃん。
でも、それを見捨てず恋を教える夏朗。そう、恋育です。
夏朗の真面目な優しさと好きな気持ちをあきらめない男気がよかった。
夏朗のなでなや腕枕、そしてHの時の声掛け…優しい真面目メガネ系スパダリ!!
こんな甘やかしてくれる優しい攻めもいいなぁ…