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おもに腐。

『冬知らずの恋』、読んだ

『冬知らずの恋』は夏野寛子さんの作品。

とにかく美しかった。夏の話です。

開けっ放しの窓、汗、虫の声 夏の情感たっぷりの作品でした。

「25時、赤坂で」にはまって、作者買いをしたコミックです。

結果、ほんと買ってよかったです。

美少年のキッラキラのまなざしや細く長い指などたくさんの好きが詰まった作品でした。

 

あらすじ

 「この恋は行き止まりだと思ってた――――。」


愁人(しゅうと)の5年間の片思いが、
隣に住むいとこ・千紘(ちひろ)にバレたのはこの夏のことである。
千紘は暑い夜には涼しい愁人の部屋にやってきて、
同じベッドで寝ていく。愁人の気持ちも知らずに。

そんな夜を繰り返し、
魔が差した愁人は寝ている千紘にキスをするが、
目覚めた彼に恋心ごとバレてしまう。

愁人は「今までと同じ関係を」と頼むが、
千紘の視線は徐々に熱を帯びていき……。

片思いの殻をこじ開けられる、
溶けるようなときめきの恋。

 

第2話のあらすじ

窓の鍵は開けたままにしていたが、千紘はこなかった。

キスしてしまったことを後悔する愁人。

でも、その翌日の朝。

千紘が隣で眠っていた。

今までと同じだけど、自分の気持ちを知られてしまったからか照れる愁人。

しかし、愁人は千紘にかかってきた彼女からの電話で心が冷えて行くのを感じる。

「今まで通りが全然ハピーエンドじゃない」と改めて感じる、愁人だった。

 

といった切ない展開になっていきます。

 

『冬知らずの恋』の感想

夏野寛子さんの作品はとにかく描写が素敵すぎるんです。美少年のうるうるキラキラの瞳。

そして、実らないと思っている切ない恋。愁人は寝ている千紘にキスして自慰している姿を母親に見られてしまうんです。その気まずい雰囲気、そして慌てて握ってしまった母親の腕に…。自分の息子がゲイだと知ってしまい、さらにそんな場面に遭遇してしまう、母親の動揺。

そんな母親に心配させないようにと彼女をつるも、上手くできない。

序盤は愁人の苦しい気持ちが切ないです。

千紘に気持ちが知れてからは、千紘のグイグイな行動に動揺してしまいます。

それはそうですよね、実らないと思っていたはずなのに、急展開です。

エッチな展開の実に美しい描写です。際どくはないのですが、細く美しい手が肌を這わす表現がとてもセクシーです。

『冬知らずの恋 番外編』もあるみたいなので、買ってみようと思います!