『花と純潔』の感想
純血ヴァンパイアとの恋を描いた、桂小町『花と純潔』
吸血鬼のBL作品で大好きな作品のひとつです。
桂さんの作品は、なんといっても絵が美しい。
流れる曲線的な体と角ばった手の表現がヒカイチ☆
そして伏目がちな流し目が艶やかです。
美しい絵とヴァンパイという設定…
大好きすぎます。
桂小町『花と純潔』あらすじ
吸血鬼と人間が共生する世界。弥生はクラスメイトである純血の吸血鬼・千歳に淡い想いを抱いていた。その想いを見透かされ迫られた「行為」。丁寧に舐めて吸って、優しく抱くそれを彼は「食事」と呼ぶけれども──。
『花と純潔』感想
攻めは純血のヴァンパイアで倫理感が崩れがちの千歳
やや人間嫌いです。
そんな千歳がどんどん、受けの弥生に心を許していく。
狂犬がどんどんデレていく様子はたまらなく可愛いです。
受けの弥生はお人よしと言うか、普通の良い子
一般家庭で育ち、友達もいて。
作中の弥生の一般人的感覚でのツッコミも良かったです。
千歳の家が豪邸過ぎての驚き
執事の存在への驚き
「千歳友達いない」とズバっと言っちゃうところ
ストーリーも絵の美しさと相まってとても素敵です。
千歳がシャツのボタンを外すシーンや弥生の足から吸血するシーンなど美しくエロティックです。
私が一番好きなシーンは血の味を良くするために食前セックスは当たり前といっていた千歳
たぶんそれはみんなの共通認識でもあったのかな。
その千歳が昼食といって弥生を指名し教室か連れ出すシーンです。
「飲ませてんの?」と顔を赤らめながら聞く弥生の友人
青ざめる取り巻き女子と弥生
内心混乱しているクラスメイトたちの様子わかるし、弥生の気持ちもわかりドキドキで好きです。
桂小町さんの作品はほんと美しくて好き!
静かに流れるドキドキ感とちょっとダークな雰囲気がすきです。